概要
Voice Sonogram - 音声ソノグラム
「Voice Sonogram」は、さまざまな解析手法を使い、音響解析した結果をスペクトログラム表示するアプリです。
スペクトログラムは音の周波数スペクトラムの分析結果を横軸に時間、縦軸に周波数、信号の強さを色で表したツールで、音響分析や声紋の鑑定などに利用されています。
本アプリは、音声や楽器音の解析を簡単におこなうことができ、音響分析の初歩的な学習にも利用できます。
「Voice Sonogram」 アプリをお使いのお客様へ : iOS14に対応完了
製品情報
- バージョン : 1.1
- リリース : 2020年9月21日
- サイズ : 2.7 MB
- カテゴリ : 教育、ミュージック
- 互換性 : iPhoneに対応。iOS13.6以降が必要。
特長
「Voice Sonogram」は、つぎのような特長があります。
- マイクから録音したサウンドデータを音響分析します。
- 周波数分析は、離散フーリエ変換、オクターブバンド解析、ウェーブレット変換が選択できます。
- 分析結果グラフと時間軸波形を対比した再生ができます。
- スナップショットで、分析結果を「写真」に保存できます。
仕様
- サンプリング周波数:48kHz
- 録音時間:約3秒
- 離散フーリエ変換:FFT (2048 point)
- オクターブバンド解析:1/48 octave band
- ウェーブレット変換:Gabor Wavelet
- グラフ表示:X軸 時間 (0 - 3.0sec)、Y軸 周波数 (100Hz - 8kHz )、カラー表示 (信号強度)
- スナップショット機能:Snapshot(◎)(PNG format)
アプリケーション
「Voice Sonogram」は、次のような様々なシーンで利用することができます。
- 音声、会話、動物の鳴き声などの可視化分析
- 各種音源の可視化分析(音紋)
- 騒音、ノイズなどの環境音に対する分析評価
- 音楽演奏などのサウンド分析
- 音響解析などの基礎学習
スペクトログラム
スペクトログラムは、横軸に時間、縦軸に周波数を表すような2次元の幾何学図形イメージであり、さらに特定時間、特定周波数でのエネルギー強度をピンポイントのカラー情報によって表現します。
本アプリのトレース表示では、縦軸が時間、横軸が周波数(右に行くほど音が高い)、表示カラーが赤色に近いほど音が強いことを表し、音源の時間的な変化、音色、高さ、大きさを同時に読み取ることができます。
- 測定表示 - 縦軸 : 時間
- 測定表示 - 横軸 : 周波数
- 測定表示 - カラー : 信号強度
基本操作
初回起動時に、マイクへのアクセス許可の確認がiOSシステムより求められます。かならず、マイクへのアクセスを有効にしてください。
トップビューには、トレースディスプレイ(TRACE DISPLAY)、モードボタン、コントロールボタンがあります。
トレースディスプレイには、音声波形、音響解析結果をグラフ表示します。
モードボタンには、REC、FFT、OCT、WAVELET、INFOがあります。
コントロールボタンには、左下から順番に、録音(赤丸アイコン)、グラフ目盛表示(#)、リプレイ再生(三角アイコン)、ウェーブレット変換(WV)、スナップショット(二重丸アイコン)があります。
基本操作としては、まずRECモードを選択し、録音ボタンをタップしてサウンド録音をすることで、音響解析(FFTおよびオクターブバンド解析)が自動的におこなわれます。
さらに、ウェーブレット解析が必要な場合には、WVボタンをタップして、Wavelet変換処理をおこないます。
また、モードボタンをタップすることで、音響解析方法を切り替えて表示させることができます。
- 録音:内蔵マイクで音響解析したい音を録音します。
録音ボタンをタップすると、内蔵マイクでのサウンド録音(約3秒間)が開始し、サウンドデータとして一時保存されます。録音後、FFT変換およびオクターブバンド解析の演算処理がおこなわれます。演算処理が終了したら、FFT表示モードに移行します。
- FFT:FFT解析結果をスペクトログラム表示します。
- OCT:オクターブバンド解析結果をスペクトログラム表示します。
FFT変換で得られた周波数成分解析データを基に、1/48オクターブバンドに周波数分割したものです。
- WAVELET:ウェーブレット解析ペクトログラム表示します。
WVボタンをタップすると、ウェーブレット解析の演算処理を開始します。この演算処理はすこし処理時間がかかり、端末機種によって異なります。
この演算処理が完了すると、ウェーブレット解析結果がスペクトログラム表示されます。
- リプレイ再生:サウンドデータを再生しながら、音の波形と音響解析結果を同時にトレース表示します。現在の再生位置がカーソルで表示されます。
- グラフ目盛表示:#ボタンをタップすることで、トレースディスプレイの周波数目盛の表示をON/OFFすることができます。
スナップショット
スナップショットは、測定画面を静止画としてキャプチャ保存する機能です。
スナップショットボタンをタップすると、トレースディスプレイの画像表示を「写真」にPNG形式でファイル保存します。タイムスタンプも画像中に付加されます。ファイル名はIMG_xxxx.pngとなります。
なお、初回保存時に、カメラロールへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。
インフォメーション
INFOボタンをタップすると、製品情報と利用方法が表示されます。
リリースノート
- Voice Sonogram version 1.1 バージョンアップ (September 21, 2020)
- Voice Sonogram version 1.0 リリース (October 25, 2019)
備考
- 本アプリは、マイクおよび写真へのアクセスをおこないます。初期起動時に、iOSよりアクセス承認の求められますので、その際には必ず許可していただく必要があります。
もし、不許可にされた場合には、iOSのプライバシー制限により、マイク入力や画像データ保存ができません。その際には、iOSの基本設定 (「設定」>「プライバシー」>「マイク/写真」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
- ウェーブレット変換は計算量が多いため、端末によっては処理負荷が高い場合があり、解析結果の表示に時間がかかることがあります。WVボタンをタップすることで、ウェーブレット変換を実行しますが、その処理時間は端末機種によって異なります。
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