fo-Kannon - リアルタイム・オーディオ・アナライザー
「fo-Kannon」はiPad用のリアルタイム・オーディオ・アナライザー・アプリです。 オーディオ信号を周波数領域で精密なスペクトラム解析をおこない、その周波数特性をリアルタイムに表示します。
入力音響信号の周波数範囲は20Hzから20kHzで、測定周波数のスペクトラム応答を30バンドの1/3オクターブ・スケールとFFTスケールで対数表示することができます。
「fo-Kannon」は、スピーカーテスト、オーディオ機器のセッティング、ステージ音響測定、サウンドミキシング環境の評価などに最適です。
「fo-Kannon」は入力音響信号を測定し、FFTスケールまたは1/3オクターブ(30バンド)スケールで計測表示します。
「fo-Kannon」は、つぎのような特長があります。
「fo-Kannon」は、つぎのような応用が考えられます。
[オーディオシステムの周波数特性の測定例]
オーディオシステムにおいて、ピンクノイズをスピーカーから再生しながら、1/3オクターブモード、レベル&ホールド設定で周波数スペクトラムを測定することで、オーディオ再生環境のオーバーオールな周波数特性を観測することができます。この結果を利用して、リアルタイムにフィードバックしながら、オーディオ環境の音質改善をするのにご利用いただけます。
「fo-Kannon」の起動時には、このトップビューが表示されます。すべての操作は、トップビュー画面上で行うことができます。
なお、初回起動時に、マイクへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。かならず、マイクへのアクセスを有効にしてください。
「fo-Kannon」のトップビューには2つの操作エリアが存在します。
右最上段から、スタート/ストップ(Start/Stop)、キャリブレーション(CALIBRATION)、表示レンジ設定(dB RANGE)、1/3オクターブモード(1/3OCATVE)、FFTモード(FFT)、トレース速度(FAST/SLOW)、1/3オクターブモード時のトレース機能設定(1/3OCT. HOLD - ON/OFF)、1/3オクターブモード時のピーク/レベル設定(PEAK/LEVEL)です。
左側上部がトレース・ディスプレイ(TRACE DISPLAY)、その下部が入力信号モニター(MONITOR)、トレース・キャプチャ(SNAPSHOT)、タイマー設定(TIMER)です。
START/STOPは、「fo-Kannon」のスペクトラム測定を開始・停止を制御します。
STARTボタンをタップすることで、測定は開始します。再度タップすることで測定は停止し、そのときのトレース表示は保持されます。
TRACE DISPLAYは周波数スペクトル測定を表示するモニター画面です。Y軸上に振幅を、X軸上に周波数を示します。 また、X軸の周波数表示の下部に、現在の設定状態が表示されます。
CALIBRATIONは、測定レベルの校正をするキャリブレーション機能です。
CALBRATIONボタンをタップすると、レベル補正値を設定できるテキストウインドウが表示されます。±20dBの範囲の値をキーボード入力することができます。
dB RANGEはTRACE DISPLAYの表示レンジ設定で、TRACE DISPLAYは80dBの振幅範囲で表示可能です。この設定により、最大値振幅レベルを+20dBから-40dBまでの20dB刻みでシフトした表示領域で観測することができます。
デフォルトは0dBに設定されています。
測定モードは、1/3オクターブモード(1/3 OCTAVE)、または、FFT測定モード(FFT)から選択できます。デフォルトは1/3オクターブモードに設定されています。
両方の測定モードを選択することで、オーバーラップ表示も可能です。観測対象の音響信号に特性に合わせて、ご指定ください。
FAST/SLOWは、TRACE DISPLAYの表示スピードを切替できる機能です。
FASTまたはSLOWを選択できます。デフォルトがFASTです。
1/3オクターブモード時に有効なトレース機能の設定です。
HOLDは各周波数バンドの最高値を保持し続ける機能(Max HOLD)です。HOLDをONにすることで、最大累積値を長時間にわたって観測することができます。デフォルトはOFFに設定されています。
PEAK/LEVELはピークレベルまたは電力平均レベルのいづれかのトレース方法を選択できます。瞬間的なピーク値を観測したい場合にはPEAKを、電力平均レベルで観測したい場合にはLEVELを設定してください。デフォルトはPEAKに設定されています。
MONITORは入力ソース信号のモニター機能です。MONITORボリュームを右にスライドすると、入力された音響信号をモニター出力することができます。
モニター出力する場合、内蔵スピーカーを使用すると、ハウリング等のノイズが発生する可能性があります。そのため、ボリュームの調整は慎重におこなってください。ヘッドフォン等を外部接続して、モニター出力することを推奨いたします。
SNAPSHOTは、現在測定中のトレース画像を静止画としてキャプチャする機能です。
SNAPSHOTボタンをタップすると、TRACE DISPLAYの画像表示をカメラロール(写真)にファイル保存されます。ファイル名は"IMG_xxxx.PNG"となります。
なお、初回保存時に、iOSよりカメラロール(写真)へのアクセス許可の確認が求められます。
TIMERはタイマー測定機能で、最大5分までのタイマー時間を設定できます。STARTボタンをタップすると計測を開始し、タイマー設定分の計測動作をして自動停止します。同じ設定時間で、複数回にわたって計測評価したいときに便利な機能です。
TRACE DISPLAYの上部のiボタンをタップすると、製品情報を表示します。
"Support Information"ボタンをタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。
"Other toon,llc Apps"ボタンをタップすると、App Storeが起動して当社製品ページにジャンプします。
再び、iボタンをタップすると製品情報の表示は終了します。
* Appleによる署名用証明書の更新
* iOS 11.3以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨
* パフォーマンス向上
* iOS 11.3以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨
* タイマー機能の追加
* UIデザインの刷新
* パフォーマンス向上
* iOS 10.3以降に対応
* ディスプレイ表示スピード切替機能の追加
* モニターボリューム設定の追加
* パフォーマンス向上、UIデザインの変更
* 内蔵マイク補正の調整、パフォーマンス向上、UIデザインの変更
* マイナーバグ修正
* 低周波領域の応答特性の改善、キャリブレーション機能の追加、パフォーマンス向上
* iOS 7.1以降に対応。FFT表示、オーバラップ表示の機能追加、パフォーマンス向上
* iOS 7.0に対応。周波数精度の校正、測定感度の向上、掃引時定数の変更