概要

fo-Kannon - リアルタイム・オーディオ・アナライザー

icon_fo-Kannon

「fo-Kannon」はiPad用のリアルタイム・オーディオ・アナライザー・アプリです。 オーディオ信号を周波数領域で精密なスペクトラム解析をおこない、その周波数特性をリアルタイムに表示します。

入力音響信号の周波数範囲は20Hzから20kHzで、測定周波数のスペクトラム応答を30バンドの1/3オクターブ・スケールとFFTスケールで対数表示することができます。

「fo-Kannon」は、スピーカーテスト、オーディオ機器のセッティング、ステージ音響測定、サウンドミキシング環境の評価などに最適です。


ss_topview

製品情報

バージョン : 2.1
リリース : 2018年3月24日
サイズ : 2.6 MB
カテゴリ : Utilities, Music
互換性 : iPadに対応。iOS 11.3以降が必要、iPadOS 14以降は非推奨。

* iPadOS 14以降での動作保証は致しかねます。OSアップデートの際はご注意ください。

入力信号と測定表示

「fo-Kannon」は入力音響信号を測定し、FFTスケールまたは1/3オクターブ(30バンド)スケールで計測表示します。

測定周波数範囲:20〜20000Hz
測定表示 - X軸 周波数 :
・FFTスケール:対数表示 20〜20000Hz
・1/3オクターブバンド・スケール: バンド中心周波数(Hz) 25, 31.5, 40, 50, 63, 80, 100, 125, 160, 200,
250, 315, 400, 500, 630, 800, 1k, 1.25k, 1.6k, 2k, 2.5k, 3.15k, 4k, 5k, 6.3k, 8k, 10k, 12.5k, 16k, 20k
測定表示 - Y軸 対数ゲイン : +20dB〜-60dB, 0dB〜-80dB, -20dB〜-100dB, -40dB〜ー120dB

特長

「fo-Kannon」は、つぎのような特長があります。

High Performance Frequency Spectrum Audio Analyzer
1/3オクターブ(30band)スケール・モード (1/3OCTAVE)
FFTスケール・モード (FFT) : 8192 points/frame
サンプリングレート : 48kHz/sample
オーバーラップ表示機能 (1/3オクターブとFFTの合成表示)
ゲイン表示(Log-Scale) : 80dB/band-width
表示レンジ設定機能 (dB RANGE) : +20dB/0dB/-20dB/-40dB
ピーク/レベル表示機能 [1/3OCTモード時] (PEAK/LEVEL)
ホールド表示機能 [1/3OCTモード時] (HOLD)
入力信号モニター機能 (MONITOR)
キャリブレーション機能(CALIBRATION)
ディスプレイ表示スピード切替機能(FAST/SLOW)
タイマー機能(TIMER) : 0 - 5 min.
カメラロール・キャプチャ機能 (SNAPSHOT)
内蔵マイク、ヘッドセットマイク、および、外部デジタルオーディオ接続に対応。

アプリケーション

「fo-Kannon」は、つぎのような応用が考えられます。

スピーカーとヘッドフォンなどのテスト
オーディオアンプ、イコライザや他の多くのオーディオ機器の周波数特性評価
オーディオ機器のセッティング
ステージ音響測定
サウンドミキシング環境の評価
カーオーディオのインストール・セッティング
各種音響試験、その他

[オーディオシステムの周波数特性の測定例]

オーディオシステムにおいて、ピンクノイズをスピーカーから再生しながら、1/3オクターブモード、レベル&ホールド設定で周波数スペクトラムを測定することで、オーディオ再生環境のオーバーオールな周波数特性を観測することができます。この結果を利用して、リアルタイムにフィードバックしながら、オーディオ環境の音質改善をするのにご利用いただけます。

Top View

「fo-Kannon」の起動時には、このトップビューが表示されます。すべての操作は、トップビュー画面上で行うことができます。

なお、初回起動時に、マイクへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。かならず、マイクへのアクセスを有効にしてください。




「fo-Kannon」のトップビューには2つの操作エリアが存在します。

右最上段から、スタート/ストップ(Start/Stop)、キャリブレーション(CALIBRATION)、表示レンジ設定(dB RANGE)、1/3オクターブモード(1/3OCATVE)、FFTモード(FFT)、トレース速度(FAST/SLOW)、1/3オクターブモード時のトレース機能設定(1/3OCT. HOLD - ON/OFF)、1/3オクターブモード時のピーク/レベル設定(PEAK/LEVEL)です。

左側上部がトレース・ディスプレイ(TRACE DISPLAY)、その下部が入力信号モニター(MONITOR)、トレース・キャプチャ(SNAPSHOT)、タイマー設定(TIMER)です。

Start/Stop

START/STOPは、「fo-Kannon」のスペクトラム測定を開始・停止を制御します。

STARTボタンをタップすることで、測定は開始します。再度タップすることで測定は停止し、そのときのトレース表示は保持されます。

ss_Power_ON

Trace Display

ss_trace

TRACE DISPLAYは周波数スペクトル測定を表示するモニター画面です。Y軸上に振幅を、X軸上に周波数を示します。 また、X軸の周波数表示の下部に、現在の設定状態が表示されます。

Calibration

CALIBRATIONは、測定レベルの校正をするキャリブレーション機能です。

CALBRATIONボタンをタップすると、レベル補正値を設定できるテキストウインドウが表示されます。±20dBの範囲の値をキーボード入力することができます。

ss_cal_view

dB Range

dB RANGEはTRACE DISPLAYの表示レンジ設定で、TRACE DISPLAYは80dBの振幅範囲で表示可能です。この設定により、最大値振幅レベルを+20dBから-40dBまでの20dB刻みでシフトした表示領域で観測することができます。

デフォルトは0dBに設定されています。

測定モード

測定モードは、1/3オクターブモード(1/3 OCTAVE)、または、FFT測定モード(FFT)から選択できます。デフォルトは1/3オクターブモードに設定されています。

ss_1/3oct_mode

ss_fft_mode

両方の測定モードを選択することで、オーバーラップ表示も可能です。観測対象の音響信号に特性に合わせて、ご指定ください。

ss_dual_mode

Fast/Slow

FAST/SLOWは、TRACE DISPLAYの表示スピードを切替できる機能です。

FASTまたはSLOWを選択できます。デフォルトがFASTです。

Hold

1/3オクターブモード時に有効なトレース機能の設定です。

HOLDは各周波数バンドの最高値を保持し続ける機能(Max HOLD)です。HOLDをONにすることで、最大累積値を長時間にわたって観測することができます。デフォルトはOFFに設定されています。

Peak/Level

PEAK/LEVELはピークレベルまたは電力平均レベルのいづれかのトレース方法を選択できます。瞬間的なピーク値を観測したい場合にはPEAKを、電力平均レベルで観測したい場合にはLEVELを設定してください。デフォルトはPEAKに設定されています。

Monitor

MONITORは入力ソース信号のモニター機能です。MONITORボリュームを右にスライドすると、入力された音響信号をモニター出力することができます。

モニター出力する場合、内蔵スピーカーを使用すると、ハウリング等のノイズが発生する可能性があります。そのため、ボリュームの調整は慎重におこなってください。ヘッドフォン等を外部接続して、モニター出力することを推奨いたします。

Snapshot

SNAPSHOTは、現在測定中のトレース画像を静止画としてキャプチャする機能です。

SNAPSHOTボタンをタップすると、TRACE DISPLAYの画像表示をカメラロール(写真)にファイル保存されます。ファイル名は"IMG_xxxx.PNG"となります。


ss_snapshot_image

なお、初回保存時に、iOSよりカメラロール(写真)へのアクセス許可の確認が求められます。

Timer

TIMERはタイマー測定機能で、最大5分までのタイマー時間を設定できます。STARTボタンをタップすると計測を開始し、タイマー設定分の計測動作をして自動停止します。同じ設定時間で、複数回にわたって計測評価したいときに便利な機能です。

ss_timer_image

インフォメーション

TRACE DISPLAYの上部のiボタンをタップすると、製品情報を表示します。

ss_info_view

"Support Information"ボタンをタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。

"Other toon,llc Apps"ボタンをタップすると、App Storeが起動して当社製品ページにジャンプします。

再び、iボタンをタップすると製品情報の表示は終了します。

リリースノート

version 2.1+ バージョンアップ(April 14, 2021)

* Appleによる署名用証明書の更新

* iOS 11.3以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨

version 2.1 バージョンアップ(March 24, 2018)

* パフォーマンス向上

* iOS 11.3以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨

version 2.0 バージョンアップ(August 16, 2017)

* タイマー機能の追加

* UIデザインの刷新

* パフォーマンス向上

* iOS 10.3以降に対応

version 1.5 バージョンアップ(July 26, 2016)

* ディスプレイ表示スピード切替機能の追加

* モニターボリューム設定の追加

* パフォーマンス向上、UIデザインの変更

version 1.4 バージョンアップ(April 8, 2015)

* 内蔵マイク補正の調整、パフォーマンス向上、UIデザインの変更

version 1.3.1 バージョンアップ(July 5, 2014)

* マイナーバグ修正

version 1.3 バージョンアップ(June 30, 2014)

* 低周波領域の応答特性の改善、キャリブレーション機能の追加、パフォーマンス向上

version 1.2 バージョンアップ(April 2, 2014)

* iOS 7.1以降に対応。FFT表示、オーバラップ表示の機能追加、パフォーマンス向上

version 1.1 バージョンアップ(November 27, 2013)

* iOS 7.0に対応。周波数精度の校正、測定感度の向上、掃引時定数の変更

version 1.0.0 リリース(July 25, 2013)

重要な注意事項

本アプリは、iOS 11.3以降のOSに互換性がありますが、iPadOS 14以降での動作保証は致しかねます。OSアップデートの際はご注意ください。また、最新バージョンのコード(Ver 2.1+)にアップデートしてご利用ください。
DOCK/Lightning経由の外部オーディオ・インタフェースをお使いの場合、LEFTチャネルからの入力になります。レベルオーバーにならないようにゲイン調整の上、音響信号の入力をお願いします。
iPadデバイスの外部マイク入力(ピンジャック経由)は、無線系からノイズ混入しやすいため、機内モードでの使用を推奨いたします。また、高レベルの入力信号が入った場合には、iPadデバイスは自動的に内蔵マイクへ切り替えることがありますので、マイクのゲイン調整を慎重にお願いします。
本アプリは、マイクおよび写真へのアクセスをおこないます。初期起動時に、OSよりアクセス承認の求められますので、その際には必ず許可していただく必要があります。もし、不許可にされた場合には、OSのプライバシー制限により、マイク入力や画像データ保存ができません。その際には、OSの基本設定(「設定」>「プライバシー」>「マイク/写真」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
お客様から寄せられたよくある質問をFAQページにまとめて記載しています。必要に応じてご参照いただければ幸いです。

icon_arrow ページトップへ