Onmon - サウンド・スペクトログラム
「Onmon」は、iPad上で動作する音声/オーディオ向けスペクトログラム・アナライザーです。音源の時間変化による周波数成分の変動をスペクトログラム表示で、グラフィカルに確認することができます。 また、リプレイ機能を搭載しており、オフラインでも解析結果を再生表示することができます。
本アプリは、2つの解析モード(オーディオ信号向けのオーディオモード、音声向けのボイスモード)があります。
オーディオモードは、オーディオ信号を対象とした周波数成分解析をおこない、スペクトラムとスペクトログラムを同時表示できます。あなたを取り巻く音、たとえば、環境騒音、ミュージック、鳥の鳴き声などに隠されたサウンド特徴をビジュアル・イメージとして観ることができます。オーディオシステムにおいては、不快な高周波ノイズなどを捕捉するのにも利用できます。
ボイスモードは、音声信号を対象としたデジタル信号解析をおこない、スペクトラム、ケプストラム、エンベロープ、フォルマント、スペクトログラムを同時表示できます。人の声、会話、歌声などの可視化分析に使用できます。
「Onmon」は入力音響信号を測定し、FFTにより周波数成分を解析して、スペクトログラムを表示します。
スペクトログラムは、横軸に時間、縦軸に周波数を表すような2次元の幾何学図形イメージであり、さらに特定時間、特定周波数でのエネルギー強度をピンポイントのカラー情報によって表現します。
本アプリのトレース表示では、横軸が時間、縦軸が周波数(上に行くほど音が高い)、表示カラーが赤色に近いほど音が強いことを表し、音源の時間的な変化、音色、高さ、大きさを同時に読み取ることができます。
「Onmon」は、つぎのような特長があります。
[共通]
[オーディオモード] (Audio mode)
[ボイスモード] (Voice mode)
「Onmon」は、次のような様々なシーンで利用することができます。
本アプリには、オーディオ帯域を対象とするオーディオモード(Audio mode)と、音声を対象とするボイスモード(Voice mode)の2つの動作モードがあり、いづれかのモードを実行させることができます。
各モードのビューにモードスイッチがあり、それぞれをタッチすることでモード間を移行します。アプリ起動時にはオーディオモードで起動されます。
オーディオモードは、オーディオ信号を対象とした周波数成分解析をおこない、スペクトラムとスペクトログラムを同時表示できます。
オーディオモードのビューには右側に操作系ボタンと左側にトレース表示(TRACE DISPLAY)があります。
最上段から順番に、測定開始/停止(Start/Stop)、リプレイ(Set/Play)、周波数選択(24Khz、12kHz、6kHz、3kHz、1/12 Octave)、信号レンジ(Range)、ホールド(Hold)、スナップショット(Snapshot)、INFO、モードスイッチ(Voice)です。
なお、初回起動時に、INFOビューが表示され、マイクへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。かならず、マイクへのアクセスを有効にしてください。
TRACE DISPLAYは、上段にスペクトログラム、下段にスペクトラムを表示します。 スペクトログラムは、特定時間の周波数ごとのスペクトルの強さをカラー表示します。横軸上に時間、縦軸上に周波数(上に行くほど音が高い)を、各周波数の信号強度をカラー表示(青色に近いほど音が弱く、赤色に近いほど音が強い)で描画します。
また、スペクトラムは瞬間的な周波数スペクトルの信号強度をリアルタイムに表示します。
Stratボタンをタップすることでスペクトラム解析を開始し、TRACE DISPLAYに測定表示します。Stopをタップすることで停止になります。なお、オーディオモードの測定は最大3分で自動停止します。 また、測定中のマイク入力信号は録音データとして一時保存され、リプレイ機能で解析結果を再表示できます。
サウンド特徴や観測したい周波数にあわせて、測定する周波数範囲を選択することができます。5つの周波数選択ボタンから、ひとつの周波数レンジを選んでください。
例えば、6kHzを選択した場合、6kHz以下の周波数レンジで測定表示されます。また、1/12 octaveの場合は、1/12オクターブ単位で122帯域分割された周波数バンドで測定表示されます。
バージョン5.0より、時間解像度の選択機能(L/H)が追加されました。 より詳細に時間変化を観測したい場合に利用します。時間解像度を"H”に設定したとき、時間解像度が高くなり、逆に周波数表示範囲は1/2に切り替わります。INFOの中で、時間解像度を設定変更できます。デフォルトは”L”で、従来バージョンまでの時間解像度と同様です。
Holdはトレース表示のピークホールド機能で、各周波数の最高値(ピーク値)を保持し続けます。HOLDをONにすることで、音響信号のスペクトルの最大累積値を長時間にわたって観測することができます。デフォルトはOFFに設定されています。
Rangeは、トレース表示の信号強度のレンジを切り替えます。TRACE DISPLAYにおける信号強度のダイナミックレンジは120dBです。Range設定により、0dBまたは-30dBの基準レベルでの信号強度で表示することができます。デフォルトは0dBに設定されています。入力信号が小さいときには-30dBを選択するとトレース表示が見やすくなります。
前回計測された結果(Start->Stopで取り込まれた録音データ)を再表示できる機能です。
Setで録音データをセットし、Playで再生しながら測定結果を表示します。録音データの終了ポイントまで測定表示した場合には、録音データを再度セットする必要があります。
周波数設定、信号レンジ設定、時間解像度設定などを変更して、再評価することもできます。
INFOボタンをタップすると、アプリ情報、サポートリンク、時間解像度設定(H/L)が表示されます。
"Support"をタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。
ボイスモードは、音声信号を対象としたデジタル信号解析をおこない、スペクトラム、ケプストラム、エンベロープ、フォルマント、スペクトログラムを同時表示できます。
ボイスモードのビューには、操作系ボタンとトレースディスプレイ(TRACE DISPLAY)があります。
操作系ボタンは下左から順番に、測定開始/停止(Start/Stop)、リプレイ再生停止(Set/Play)、スナップショット(Snapshot)、INFO、モードスイッチ(Audio)です。モードスイッチをタップするとオーディオモードへ移行します。
ボイスモードのTRACE DISPLAYは、下記の音声解析結果を同時にグラフ表示します。
スペクトログラムを表示するには上から下にスワイプしてください。
<音声解析結果のディスプレイ表示>
Stratをタップすることでスペクトラム解析を開始し、TRACE DISPLAYに測定表示します。Stopをタップすることで停止になります。なお、ボイスモードの測定は約45秒で自動停止します。
また、測定中のマイク入力信号はデジタルデータとして一時保存され、リプレイ機能で解析結果を再表示できます。
前回計測された結果(Start->Stopで取り込まれた録音データ)を再表示できる機能です。
Setで録音データをセットし、Playで再生しながら測定結果を表示します。録音データの終了ポイントまで測定表示した場合には、録音データを再度セットする必要があります。
INFOボタンをタップすると、製品情報およびサポートリンクが表示されます。
"Support"をタップすると、Safariが起動してサポートページにジャンプします。
Snapshotは、TRACE DISPLAYの測定画面を静止画としてキャプチャ保存する機能です。
Snapshotボタンをタップすると、TRACE DISPLAYの画像表示をカメラロール(写真)にPNG形式でファイル保存されます。ファイル名はIMG_xxxx.pngとなります。
なお、初回保存時に、カメラロールへのアクセス許可の確認がiOSより求められます。
* Appleによる署名用証明書の更新
* iOS 11.4以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨
* iOS 11.4以降に対応、iPadOS 14以降は非推奨
*アプリ名称を「Onmon」に変更しました。
Support index