Low Frequency Detector
「Low Frequency Detector」は、耳に聞こえにくい低周波音を検出するためのアプリです。
人の耳は低い周波数になるほど鈍感です。あなたが気付かないうちに近隣の工事や工場などの騒音にさらされ、不快感や圧迫感を感じて気分が悪くなることもあります。そのような不快な騒音がありそうな時、簡単な操作でどのような低周波音が発生しているかを調べることができます。
本アプリは、低周波のパワーレベル、時間遷移、周波数分析(1/3オクターブバンド解析、FFT解析)を測定表示することが可能です。 また、レポート機能により、計測時間内の瞬間最大値における解析結果を表示することができます。
最新バージョンで、iOS17をサポートすると共に、アプリの安定性を向上させました。
AppStoreTMのプロダクトページにアクセスするには、下記リンクをクリックしてください。
一般に、低周波音は、100Hz以下の周波数の音波で、その周波数成分とサウンドレベルによって人体への影響度や騒音感覚が異なります。低周波になるほど聴覚の感度が低くなり、20Hz以下の超低周波になるとほとんど認識できくなります。このような低周波音は、様々な身体的、物理的な影響があるにも関わらず、客観的に認識できないため、様々な社会問題等が発生しています。
本アプリは、そのような低周波音を検出するためのサウンド計測ツールで、低周波のパワーレベル、周波数分析(1/3オクターブバンド解析、FFT解析)を測定表示することが可能です。なお、低周波音のサウンドレベル計測は基準信号(1kHz正弦波)に対するレベル差であり、相対的なパワーレベル値を表示します。
* 消費者庁レポート
本アプリを正常に動作させるためには、以下のiOSシステムに関わる初期設定を必ずおこなう必要があります。
アプリインストール後の初期起動時に、iOSシステムより内蔵マイク・デバイスへのアクセス承認が求められます。この際、内蔵マイクのアクセスを必ず許可にしていただく必要があります。
もし、不許可にされた場合には、プライバシー制限により、マイク入力ができませんので、計測表示等もおこなわれません。見かけ上、アプリが正常動作してないようにみえます。
この場合、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシー」>「マイク」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
スナップショットによる写真データ保存をはじめておこなう時に、iOSシステムより「写真」ライブラリへのアクセス承認が求められます。この際、必ず、「写真」へのアクセスを許可にしていただく必要があります。
もし、不許可にされた場合には、プライバシー制限により、「写真」への画像データ保存ができません。アクセスエラーが表示されます。この場合、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシー」>「写真」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。
本測定は、iPhoneから基準信号(1kHz正弦波)を発生させ、内蔵マイクで集音してサウンド計測します。このため、基本的な操作手順をおこなっていただく必要があります。
必ず一度、(1) キャリブレーションの設定をおこなってから、低周波音のサウンド測定を開始してください。
(1) キャリブレーション(Calibate)
低周波成分の騒音レベル値の基準を決めます。この基準騒音レベルを基に低周波域の相対的な騒音レベルを計測します。(約15秒間必要です。スタートから15秒後に自動停止します。)以前のキャリブレーション情報は保持することができます。
* キャリブレーションは出来る限り静かな環境でおこなってください。
* iPhone本体の音量レベルが20-50%程度に設定されている場合に、最適な音量レベルに自動調整されます。音量レベルが許容範囲外の場合には警告アラートが表示されますので、iPhoneのボリュームボタンで再設定してください。
* キャリブレーション後および計測時にiPhoneの音量設定を変更しないようにしてください。
基準音の精度について、キャリブレーション完了後にその結果が表示されます。"Low accuracy"の状態で計測した場合は、計測精度が低下する恐れがあります。
(2) 測定(Measure)
5〜100Hzの低周波音のサウンドレベルを検出します。
低周波音の測定は、基準信号(1kHz)を再生しながら、マイクから集音してサウンド分析をおこないます。低周波騒音が発生していると思われる場所で測定を行なってください。本測定は最大60秒で自動停止します。
なお、測定騒音源に高いレベルの1kHz成分が含まれている場合、本アプリによる計測値の精度は大幅に低下します。
(3) 測定表示
測定表示は、1/3オクターブバンド周波数解析、FFT解析、低周波サウンドレベルの時間遷移表示のいづれかを選択できます。デフォルトは時間遷移表示です。これらの測定解析表示はリアルタイムに更新されます。また、測定終了後に、測定結果のレポートを表示させることができます。
サウンドレベルは、可聴帯域のパワーレベル(Leq)、および、100Hz以下の低周波数パワーレベル(LF)を数値(dB)で表示します。 低周波数パワーレベル(LF)は基準信号(1kHz)に対するレベル差であり、相対的なパワーレベル値を表示します。 この際、可聴帯域パワーレベル(Leq)は計測周期0.2秒、低周波数パワーレベル(LF)は計測周期1秒で更新されます。
* 計測値には基準信号(1kHz)の音も含まれるため、通常の騒音計で計測された値とは異なります。
* 基準信号(1kHz)のレベルを基に計算された独自基準の計測値になります。キャリブレーションによる基準信号レベルに依存するため、あくまでも参考値とお考えください。
この解析では、低周波音に含まれる周波数成分が中心周波数5Hzから100Hzまで14分割された1/3オクターブバンドごとのパワーレベルで表示されます。
測定はリアルタイムで更新され、低周波音の周波数成分を直感的に把握することができます。なお、ホワイトライン表示は、G特性の周波数重み補正された周波数特性を示します。
この解析では、低周波音に対してFFT(高速フーリエ変換)をおこない、その周波数成分ごとのパワーをスペクトラム表示します。測定はリアルタイムに更新表示され、瞬間的な周波数ピークなどを観測できます。なお、ホワイトライン表示は、G特性の周波数重み補正された周波数特性を示します。
この解析では、観測された低周波音のパワーレベル(LF)の時間遷移をグラフ表示します。縦軸にパワーレベル、横軸に時間でリアルタイムに更新表示されます。
測定結果のレポートを表示します。測定時間内での瞬間最大値を検出したタイミングでの測定結果(時間遷移グラフ、1/3オクターブバンド周波数解析、FFT解析)を表示できます。10秒以上計測した場合に有効です。
低周波騒音レベル(Leq、LF max)を時間遷移グラフで示します。
- Leq : 可聴帯域のパワーレベル(dB)(青線)
- LF max : 測定時間内の100Hz以下の低周波パワーレベルの最大値 (dB)(赤線)
また、低周波騒音のレベル判定も表示します。
・RED(80dB以上): 非常にうるさい
・YELLOW(40〜80dB): うるさい(突出した特定の周波数成分が含まれている可能性があります。)
・GREEN(40dB未満): ふつう
* "LF max"が80dB以上の場合は、無条件で低周波騒音と判定します。40dB以上80dB未満では、特定帯域に突出したノイズが存在する場合のみ低周波騒音とみなします。稀に”LF max”より大きな値が存在する場合がありますが、突発的なノイズや衝撃音の場合は低周波騒音とみなしません。
- OCT Band LF max : "LF max"観測時の1/3オクターブ帯域ごとの最大値(dB)
- Max Level Frequency : "LF max"観測時のピーク周波数(Hz)
"Snap"ボタンをタップすると、現在の測定表示を「写真」に画像保存できます。時間情報が画像にインポートされます。
はじめて画像保存をおこなう時に、iOSシステムより「写真」ライブラリへのアクセス承認が求められます。
"Info"ボタンをタップすると、製品情報および機能説明を表示します。機能説明は縦方向にスクロール表示することができます。
このアプリに関して、ご感想、ご要望などのレビューをお待ちしています。当社の製品開発の参考にさせていただきます。また、皆様のレビュー評価は開発者の励みになります。ご協力をお願い申し上げます。
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