概要

Magnetscape Lite - 磁気レベル測定ツール

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「Magnetscape Lite」は、iPhone内蔵の磁気センサを使用し、目に見えない磁界を観測するアプリです。本アプリは「Magnetscape」をシンプル化した無料バージョンで、現在は配信停止中です。

われわれの身の回りにはさまざまな磁界があります。たとえば、大型のモーターやコンプレッサー、また金属が近くにあるだけでも磁界は変動します。何もないような場所でも地磁気 (地球の磁場) が存在し、その影響をうけています。

「Magnetscape Lite」は周囲の磁界をリアルタイムにモニターすることができ、実生活で様々な用途にご利用いただけます。例えば、静磁界の調査、交流磁場 (電磁場) での低電磁場の探索、金属探知などに利用可能です。


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製品情報

バージョン : 5.0
リリース : 2022/12/29
サイズ : 3.0 MB
カテゴリ : ユーティリティ、教育
互換性 : iOS 15.0以降が必要。iPodおよびiPadシリーズは非推奨です。
ステータス : 配信停止中

特長

磁気センサによる磁界観測のグラフィック表示(Scope)
磁界観測の時間変位グラフ表示(Time)

磁界観測

- x軸: (画面に向かって右方向)の磁界の強度(Bx)

- y軸: (画面に向かって上方向)の磁界の強度(By)

- z軸: (画面の垂直上方向)の磁界の強度(Bz)

- 合成磁束密度: x軸、y軸、z軸の3成分をすべて考慮した磁界の強度(Bcomp)

- サンプリング周波数: 32Hz

- 観測値の単位: uT


連続測定時間: 60秒
アラート機能: 合成磁束密度が300μTを超えると、警告メッセージが表示されます。
アラート音の生成機能 (Sound On/Off)
角度表示(Angle)[Scopeモード時]
時計表示 [Scopeモード時]

磁界と電磁波

磁界(磁場)は磁気の力が働いている空間のことで、ベクトル量のために強さと方向があります。例えば、永久磁石にはN極とS極があり、異なる極性のものは引き合い、同じ極性のものは反発しあうような磁気の力が空間に働きます。

さらに、直流磁界(静磁界)は強さが一定に保持されているような磁界で、地磁気や永久磁石などがあります。交流磁界は磁界の強さが周期的に変化する場合の磁界で、送電線やトランス(変圧器)や電気機器の近くで発生します。このような磁界と電界は密接な関係にあり、低い周波数領域では電磁界、高い周波数領域では電磁波とも呼ばれています。 また、高い電圧や高周波数の電流の流れるところでは、その周囲に強い磁界が現れます。

磁界や電磁波は、直接目にはみえないため、様々な現象や問題が見逃されています。とくに、電子機器からでる電磁波などは様々な身体的、物理的な影響があるケースもあります。

本アプリは、このような磁界を検出するための計測ツールで、磁界の強度や方向、磁界強度の時間変化、3軸合成磁界の周波数分析(FFT解析)などを測定表示することが可能です。

基本操作手順

iPhone内蔵の磁気センサから3次元の磁気データを取得して信号処理をおこない、周辺環境の磁界を計測解析します。


(1) 利用方法の確認

初期起動時には、Infoビューが表示されます。使用上の注意、機能説明が表示されますので、ご確認の上、本アプリをご利用ください。Closeボタンをタップすることで、トップビューの測定画面にもどります。


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(2) 測定操作

本アプリは2種類の測定モードを持っています。スコープ(Scope)、時間グラフ(Time) のいづれかを選択できます。デフォルトはスコープ(Scope)で、測定動作中にも測定モードを切り替え可能です。

スタートボタンをタップすると、それぞれのモードで磁界測定を開始し、ストップボタンをタップすると停止します。


# Magnetscape Lite

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(3) 測定時間、および、警告(アラート)

測定開始から60秒で自動停止します。

磁界測定中に表示数値が300uTを超えると、スコープ(Scope)画面で警告(Alert)を表示します。測定は継続しますが、長時間強い磁界を与えると磁気センサが狂う恐れがあります。

また、Soundスイッチを”On”にすると、アラート音を生成します。アラート音は磁界の強度レベルに応じて変化します。スタート時は必ず”Off”になります。音量はiPhone本体のハードウェアボリュームで調整してください。


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磁界観測

本アプリの磁界観測は、端末姿勢にしたがって次のようにデータ収集され、計測表示されます。


- x軸: (画面に向かって右方向)の磁界の強度(Bx)

- y軸: (画面に向かって上方向)の磁界の強度(By)

- z軸: (画面の垂直上方向)の磁界の強度(Bz)

- 合成磁束密度: x軸、y軸、z軸の3成分をすべて考慮した磁界の強度(Bcomp)

- サンプリング周波数: 32Hz

- 観測値の単位: uT

スコープ (Scope)

スコープ(Scope)では、磁界の強度(単位:uT)を数値表示するとともに、磁界の大きさと方向がわかるようなグラフィック表示(レベル円)をおこないます。

”レベル円”の表示位置は、磁力源の極性に合わせて移動しますが、極性が地磁気と同じ方向であればN極の方に吸い寄せられ、逆に極性が反対(S極)であれば遠ざかります。近くに金属や磁界を発生させるものが無ければ、”レベル円”は地磁気(N極)の方向(北方向)にずれて表示されます。

また、Angleボタンをタップすると、磁界の角度表示を有効にすることができます。


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Scope画面の中心をタップすると、現在の時刻をアナログ時計で表示することができます。再度、タップすると表示は消えます。


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時間推移グラフ (Time)

磁気センサからのRAWデータ(未加工データ)とセンサ内補正後データの時間推移を表示します。 3次元空間における各軸値(Bx/By/Bz)、および、合成磁束密度(Bcomp)の時間グラフです。縦軸に強度、横軸に時間でリアルタイムに更新表示されます。最大60秒分をスクロール表示できます。


Time Graph

- 上部グラフ : Raw magnetic-field (uT) - RAWデータ(センサデータ)

- 下部グラフ : Calibrated magnetic-field (uT) - センサ内補正後データ


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インフォメーション

Infoボタンをタップすると、製品情報を表示します。使用方法説明はスクロールしてご覧いただけます。

測定画面に戻るには、Closeボタンをタップしてください。


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リリースノート

Magnetscape Lite version 5.0 リリース (December 29, 2022)
Magnetscape Lite version 4.0.1 リリース (January 24, 2022)
Magnetscape Lite version 4.0 リリース (January 22, 2022)
Magnetscape Lite version 3.2 リリース (March 23, 2021)
Magnetscape Lite version 3.1 リリース (June 26, 2020)
Magnetscape Lite version 3.0 リリース (June 04, 2020)
Magnetscape Lite version 2.0 リリース (June 07, 2019)
Magnetscape Lite version 1.1 リリース (March 06, 2018)
Magnetscape Lite version 1.0 リリース (April 19, 2017)

備考

本アプリの表示数値は、磁気センサからの出力値(RAWデータ)そのものです。アプリ内部でフィルタリング処理などの加工は一切行っていません。
磁気センサはデリケートなデバイスですので、極端に強い磁石、磁界に長時間さらされることで磁気センサの内部基準値が狂う恐れがあります。
磁気センサの基準値が狂った場合には、一旦アプリを停止し暫く放置しておくと自動的に磁気センサは再調整されます。それでも磁気センサが不安定な場合は、電子コンパスのキャリブレーションやリセット手順をお試しください。
端末機種に依存して、磁気センサからの測定値が安定するまでに数秒から10秒程度かかることがあります。
ご参考:日本国内での地磁気全磁力を調べるには、つぎのサイトが参考になります。

国土地理院 地磁気測量 / 地磁気値(予測値)を求める

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