概要

Magnetscape - 磁気レベル測定・解析ツール

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「Magnetscape」は、iPhone内蔵の磁気センサを使用し、目に見えない磁界を観測するアプリです。

われわれの身の回りにはさまざまな磁界があります。たとえば、大型のモーターやコンプレッサー、また金属が近くにあるだけでも磁界は変動します。何もないような場所でも地磁気 (地球の磁場) が存在し、その影響をうけています。

「Magnetscape」は周囲の磁界をリアルタイムにモニターすることができ、実生活で様々な用途にご利用いただけます。例えば、静磁界の調査、交流磁場 (電磁場) での低電磁場の探索、金属探知などに利用可能です。

最新バージョンで、iOS18.1に対応し、UIデザインの刷新、内部処理の最適化と安定性の向上を図りました。


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App StoreTMの「Magnetscape」プロダクトページにアクセスするには、下記リンクをクリックしてください。

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App Storeへ接続する際の通信料はお客さまの負担となります。
iPhone、AirPlayは米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。App StoreはApple Inc.のサービスマークです。

製品情報

バージョン : 7.0
リリース : 2024/11/15
サイズ : 0.7 MB
カテゴリ : ユーティリティ、教育
互換性 : iOS 18.1以降が必要。iPodおよびiPadシリーズは非推奨です。
ステータス : 配信中

特長

磁気センサによる磁界観測のグラフィック表示(Scope)
磁界観測の時間変位グラフ表示(Time)
FFT解析表示(FFT)

磁界観測

- x軸: (画面に向かって右方向)の磁界の強度(Bx)

- y軸: (画面に向かって上方向)の磁界の強度(By)

- z軸: (画面の垂直上方向)の磁界の強度(Bz)

- 合成磁束密度: x軸、y軸、z軸の3成分をすべて考慮した磁界の強度(Bcomp)

- サンプリング周波数: 32Hz

- 観測値の単位: uT


連続測定時間: 3分
アラート機能: 合成磁束密度が300μTを超えると、警告メッセージが表示されます。
アラート音の生成機能 (Sound On/Off)
ピークホールド表示[FFTモード時]
測定表示画面のスナップショット(Snap)
角度表示(Angle)[Scopeモード時]
時計表示 [Scopeモード時]

磁界と電磁波

磁界(磁場)は磁気の力が働いている空間のことで、ベクトル量のために強さと方向があります。例えば、永久磁石にはN極とS極があり、異なる極性のものは引き合い、同じ極性のものは反発しあうような磁気の力が空間に働きます。

さらに、直流磁界(静磁界)は強さが一定に保持されているような磁界で、地磁気や永久磁石などがあります。交流磁界は磁界の強さが周期的に変化する場合の磁界で、送電線やトランス(変圧器)や電気機器の近くで発生します。このような磁界と電界は密接な関係にあり、低い周波数領域では電磁界、高い周波数領域では電磁波とも呼ばれています。 また、高い電圧や高周波数の電流の流れるところでは、その周囲に強い磁界が現れます。

磁界や電磁波は、直接目にはみえないため、様々な現象や問題が見逃されています。とくに、電子機器からでる電磁波などは様々な身体的、物理的な影響があるケースもあります。

本アプリは、このような磁界を検出するための計測ツールで、磁界の強度や方向、磁界強度の時間変化、3軸合成磁界の周波数分析(FFT解析)などを測定表示することが可能です。

重要な初期設定(アクセス許可)

本アプリを正常に動作させるためには、以下のiOSシステムに関わる初期設定を必ずおこなう必要があります。


写真・アクセス許可設定

スナップショットによる写真データ保存をはじめておこなう時に、iOSシステムより「写真」ライブラリへのアクセス承認が求められます。この際、必ず、「写真」へのアクセスを許可にしていただく必要があります。

もし、不許可にされた場合には、プライバシー制限により、「写真」への画像データ保存ができません。アクセスエラーが表示されます。この場合、iOSの基本設定(「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「写真」)で、このアプリからのアクセスを許可していただくことで、利用可能になります。


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基本操作手順

iPhone内蔵の磁気センサから3次元の磁気データを取得して信号処理をおこない、周辺環境の磁界を計測解析します。


(1) 利用方法の確認

初期起動時には、Infoビューが表示されます。使用上の注意、機能説明が表示されますので、ご確認の上、本アプリをご利用ください。Closeボタンをタップすることで、トップビューの測定画面にもどります。

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(2) 測定操作

本アプリは3種類の測定モードを持っています。スコープ(Scope)、時間グラフ(Time)、周波数解析(FFT)のいづれかを選択できます。デフォルトはスコープ(Scope)で、測定動作中にも測定モードを切り替え可能です。

スタートボタンをタップすると、それぞれのモードで磁界測定を開始し、ストップボタンをタップすると停止します。


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(3) 測定時間、および、警告(アラート)

測定開始から3分で自動停止します。

磁界測定中に表示数値が300uTを超えると、スコープ(Scope)画面で警告(Alert)を表示します。測定は継続しますが、長時間強い磁界を与えると磁気センサが狂う恐れがあります。

また、Soundスイッチを”On”にすると、アラート音を生成します。アラート音は磁界の強度レベルに応じて変化します。スタート時は必ず”Off”になります。音量はiPhone本体のハードウェアボリュームで調整してください。


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磁界観測

本アプリの磁界観測は、端末姿勢にしたがって次のようにデータ収集され、計測表示されます。


Magnetic field observation

- x軸: (画面に向かって右方向)の磁界の強度(Bx)

- y軸: (画面に向かって上方向)の磁界の強度(By)

- z軸: (画面の垂直上方向)の磁界の強度(Bz)

- 合成磁束密度: x軸、y軸、z軸の3成分をすべて考慮した磁界の強度(Bcomp)

- サンプリング周波数: 32Hz

- 観測値の単位: uT

スコープ (Scope)

スコープ(Scope)では、磁界の強度(単位:uT)を数値表示するとともに、磁界の大きさと方向がわかるようなグラフィック表示(レベル円)をおこないます。

”レベル円”の表示位置は、磁力源の極性に合わせて移動しますが、極性が地磁気と同じ方向であればN極の方に吸い寄せられ、逆に極性が反対(S極)であれば遠ざかります。近くに金属や磁界を発生させるものが無ければ、”レベル円”は地磁気(N極)の方向(北方向)にずれて表示されます。

また、Angleボタンをタップすると、磁界の角度表示を有効にすることができます。


mgs_scope

Scope画面の中心をタップすると、現在の時刻をアナログ時計で表示することができます。再度、タップすると表示は消えます。


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時間推移グラフ (Time)

磁気センサからのRAWデータ(未加工データ)とセンサ内補正後データの時間推移を表示します。 3次元空間における各軸値(Bx/By/Bz)、および、合成磁束密度(Bcomp)の時間グラフです。縦軸に強度、横軸に時間でリアルタイムに更新表示されます。最大180秒分をスクロール表示できます。


Time Graph

- 上部グラフ : Raw magnetic-field (uT) - RAWデータ(センサデータ)

- 下部グラフ : Calibrated magnetic-field (uT) - センサ内補正後データ


mgs_time

周波数解析 (FFT)

変動する磁場に対してFFTによる周波数解析を行います。合成磁束密度のFFT解析結果をグラフ表示します。

FFTモードでの計測中に、Holdボタンをタップすることで、FFTグラフのピークレベルをホールド表示します。各周波数成分の最大値を観測できます。


なお、各周波数成分の信号強度は地磁気全磁力(Geomagnetic total intensity)を基準として算出されます。地磁気補正のために、お住まいの地磁気全磁力を45±15(uT)の範囲で設定してください。Info画面で、この地磁気全磁力を設定することができます。


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FFT Graph

- 横軸:周波数 1 - 16Hz (0.5Hz)

- 縦軸:dB値 (基準値デフォルト45μTに対する比率。基準値は45±15μT/1μT単位で設定可能)


mgs_fft mgs_fft


ご参考:日本国内での地磁気全磁力を調べるには、つぎのサイトが参考になります。

国土地理院 地磁気測量 / 地磁気値(予測値)を求める

スナップショット

Snapボタンをタップすると、測定画像のスクリーンショット(写真への保存)をおこなうことができます。 なお、初回保存時に、「写真」へのアクセス許可の確認がiOSシステムより求められます。必ず、アクセス許可してください。


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インフォメーション

Infoボタンをタップすると、製品情報を表示します。使用方法説明はスクロールしてご覧いただけます。測定画面に戻るには、Closeボタンをタップしてください。


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リリースノート

Magnetscape version 7.0 リリース (November 15, 2024)
Magnetscape version 6.0 リリース (January 17, 2024)
Magnetscape version 5.0 リリース (December 28, 2022)
Magnetscape version 4.0 リリース (January 22, 2022)
Magnetscape version 3.2 リリース (February 13, 2021)
Magnetscape version 3.1 リリース (November 5, 2020)
Magnetscape version 3.0 リリース (June 03, 2020)
Magnetscape version 2.0 リリース (June 07, 2019)
Magnetscape version 1.1 リリース (March 06, 2018)
Magnetscape version 1.0 リリース (April 19, 2017)

備考

本アプリの表示数値は、磁気センサからの出力値(RAWデータ)そのものです。アプリ内部でフィルタリング処理などの加工は一切行っていません。
磁気センサはデリケートなデバイスですので、極端に強い磁石、磁界に長時間さらされることで磁気センサの内部基準値が狂う恐れがあります。
磁気センサの基準値が狂った場合には、一旦アプリを停止し暫く放置しておくと自動的に磁気センサは再調整されます。それでも磁気センサが不安定な場合は、電子コンパスのキャリブレーションやリセット手順をお試しください。
端末機種に依存して、磁気センサからの測定値が安定するまでに数秒から10秒程度かかることがあります。

レビューのお願い

このアプリに関して、ご感想、ご要望などのレビューをお待ちしています。当社の製品開発の参考にさせていただきます。また、皆様のレビュー評価は開発者の励みになります。ご協力をお願い申し上げます。


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